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【新NISA、私ならこう使う!】ライター竹下さんによる、新NISA投資戦略
こんにちは。私は過去10年以上銀行業界に携わり、個人および法人向けの資産運用の営業を担当してきました。本記事では、新しい少額投資非課税制度(以下、新NISA)について、私が検討している運用方法について具体的に紹介したいと思います。
将来の資産形成に自信を持ち、家計を効果的に管理されたい方は、是非、最後まで目を通して下さいね。
1. これまでの資産運用方法
長年、資産運用の営業をしてきましたが、私自身も積極的な投資家で、投資歴は15年以上に及びます。今まで、個別株投資、投資信託、外国為替市場(FX)、先物取引など、多岐にわたる投資分野での経験を積んできました。
私が投資に魅力を感じたきっかけは、株主優待です。株主優待は、企業からの感謝の証として提供されます。優待投資(※)は、メディアや投資家がお得な制度として取り上げていることもあり、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
(※優待投資=株主優待制度のある株に投資をして、優待をもらうこと)
長らく優待投資を続けていましたが、最近は高配当株投資へ切り替えました。理由は、株主優待を廃止する企業が増えてきたことにあります。断定は出来ませんが、優待廃止が発表された後、大きく株価が下がることがあり、安定した投資がしたいなと思うようになりました。優待投資もやめたわけではありませんが、現在は高配当株投資にシフトしていっています。
2. 来年からの新NISA投資戦略
来年からは、新NISAをフル活用することを考えています。NISAの最大のデメリットは「損益通算出来ない」ことです。大きく損失を出した時でも、利益の相殺が出来ません。この点を踏まえて、基本的には超長期運用を考えています。
どんなに大きく下がったとしても、狼狽売りをしない銘柄、具体的には高配当株に投資をして長期的に配当を受け取ります。NISAのいいところは、配当に対しても税金がかからないことです。一回の配当ではピンとこないかもしれませんが、5年、10年と積み重なった時に税金の有無は大きな差になるでしょう。
新NISAは最大投資枠が決められていますが、新NISAで購入した銘柄を売却するとその分の枠が翌年復活します。その時々の良い銘柄に入れ替えながら最高のポートフォリオを作り上げていくことが、老後資産形成の大きな一歩となります。なるべく早い段階で、まとまった配当を受け取れるようにすることで、子供の教育費に充てることも可能です。
例えば、夫婦で投資枠ギリギリまで投資した場合、3600万円になります。年間4%の配当を受け取れた場合、144万円。配当は毎年受け取れるので、十分教育費の足しになるのではないでしょうか。(※配当や分配金が定期的に出る銘柄に投資した場合。減配リスクもあるので、投資は慎重に行いましょう)
3. 新NISA「つみたて枠」の運用方針
つみたて枠で投資するのは600万円までの予定です。成長枠では国内株に投資するので、つみたて枠では海外資産に投資します。
資産運用をする上で分散投資が重要であることはご存知の方も多いと思いますが、実際に分散出来ているのか検証することも重要です。現預金は日本円、投資している銘柄は国内株のみ、であれば、国内資産に偏ってしまっています。この場合、外国資産を持つことで分散投資になります。
新NISAのつみたて枠で購入できる商品は金融庁の基準を満たす銘柄とはいえ、たくさんあって何を選んだらいいかわかりませんよね。
投資信託の選び方について、私が最も重要だと思っていることは「純資産総額」です。簡単に言うと、銘柄の価値。一概には言えませんが、純資産総額が大きい程、沢山のお金があり安定していると思っていいでしょう。また、「信託報酬等の経費」も長期運用をする上でとても重要です。同じ投資対象であれば、経費は少ない方がいいでしょう。
4. 新NISA「成長枠」の運用方針
私のメインはこの成長枠です。慎重に銘柄を検討し、超長期で安定した資産形成を行っていきたいと思います。具体的には、年間配当4%以上の個別株に投資をしていきます。
私がいつも参考にしているのは、四季報と業界地図。業績をチェックして、グーグルスプレッドシートで検討銘柄をまとめています。実際の利回りが期待配当利回りを上回ったら購入していく、というスタイルです。
株の購入は1単元(100株)単位ですが、現在は1株から売買出来る証券会社もあります。もちろんNISAで買い付けることも可能なので、期待配当利回りになったものをNISAで数株ずつ購入。このように購入していけば、1単元100万円以上するような株を購入するのも気軽に出来ますよね。
株主優待目的での投資の場合、一定の単位を揃えないと優待が受け取れないことがあります。しかし、私は高配当株投資をしているので、少額の投資でも大丈夫。たとえ1株だけの保有であっても、1株分の配当が受け取れます。大口の取引はリスクを伴うこともありますが、毎日1株ずつ購入する方法は、多くの人にとっても魅力的な選択肢となることでしょう。
また、株は分割することもあります。1株しか持っていなかった株が、将来勝手に1単元になっていることもあるかもしれませんよ。
5. まとめ
来年から始まる新NISA。NISA口座は1人1つの金融機関でしか開設することが出来ません。最近では新NISAで資産運用を検討している人が増えているので、各証券会社は様々なサービスを打ち出しています。
また、クレジットカードでつみたて枠の引落をすることでポイントを付与するサービスもあります。自身が利用している経済圏でのサービスを確認し、よりお得になる方法を検討してみると、ますます投資が楽しくなりますよ。新NISA、今からとっても楽しみですね。
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