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INTERVIEW

【後編】大企業総合職から、そろばん教室開校へ!小さいアクションの積み重ねで人生は変わる!中澤嘉都美さんの起業ストーリー

INTERVIEW

【後編】大企業総合職から、そろばん教室開校へ!小さいアクションの積み重ねで人生は変わる!中澤嘉都美さんの起業ストーリー
2023.04.16

【後編】大企業総合職から、そろばん教室開校へ!小さいアクションの積み重ねで人生は変わる!中澤嘉都美さんの起業ストーリー

大企業総合職のキャリアから、そろばん教室を起業された中澤嘉都美さん。インタビュー後編では、中澤さんの起業後のお話や起業を検討している人へのアドバイスなどを伺っていきます。

--退職から教室開校まではどのようなスケジュールでしたか?

 

(中澤さん)お稽古は新年度4月から新しく始めるケースが多いので、各ご家庭が習い事を検討し始める2月~3月頃から本格的に準備を始め、4月開校に備えました。最初、生徒は20人ほど集まり、そこから毎月3人、4人とコンスタントに生徒が増えていきました。

 

 

--順調なスタートだったのですね!開校に伴い、大変だったことはありましたか?

 

(中澤さん)教室を開校した初期の頃に、生徒や親御さんとの信頼関係を作るまでが最も苦労した気がします。生徒は増えていましたが最初なので自分の指導に自信がなく、子どもたちや親御さんは満足されているだろうかと、開校当初は夢でもそろばんをやっていました。(笑)

 

順調なはずだけれど、不安もあり必死でしたね。周りから見ると順調に見えるかもしませんが、最初から順調だったわけではないんですよ。

 

 

--少子化の日本で子どものお稽古の教室を起業されることに不安はありませんでしたか?

 

(中澤さん)少子化でも教育費は惜しまない傾向がある気がしています。私のような地域密着のそろばん教室の場合には、何百人・何千人の子どもを集めるのではなく、数十名の生徒が満足度高く、通い続けてくれることが大切だと思っているので、そこまで懸念はしていませんでした。

 

将来的には海外の子ども向けのレッスンや大人向けの脳活レッスンも面白いかもしれないと漠然と思っています。

 

 

--生徒が増えて、現在はスタッフを雇っているのですよね?

 

(中澤さん)開校1年目に生徒が60人を超えてきた頃から、ひとりで経営することに限界を感じるようになり、そのタイミングでスタッフを雇い、次の年に生徒が100人弱になりました。

 

スタッフを雇い教室を大きくしていくのか、私ひとりで教室を経営していくのか。2つの選択肢を考えたときに、これから先、自分ひとりではなくチームとして教室を強くしたいという気持ちがありました。結果、チームで得意不得意を補完しあうことができ、またスタッフを雇ったことでメンタル面が楽になりました。ちょっとした相談のできる頼れる人ができたことは大きいですね。

 

正直なところ、会社員のときに管理職に憧れたことはなかったのですが、自分がマネジメント側にまわるのも楽しそうだと初めて思いました。

 

 

--コロナ禍での教室経営は大変だったのではありませんか?

 

(中澤さん)コロナ禍での教室運営についてはとても悩みましたが、私はコロナ禍でオンラインレッスンに切り替える決断をしました。レッスンを止めてしまったら子供たちのやる気や興味が変わってしまうと感じたからです。

 

新たな試みとして、指導動画の配信も始めました。子供たちが外出できないなかで元気を与え、オンラインでつながることを楽しんでもらいたい、気分転換になってほしいと思ったんです。オンラインのYouTube動画は、今でも続けています。あの時にチャレンジできたのは良かったですし、コロナ禍で学んだことはたくさんありました。

 

 

--お話を伺っていると、大変なことがあっても上手く乗り越えて来られている気がします。なぜ中澤さんはうまくいくのだと思われますか?

 

(中澤さん)私の場合、これは生徒のやる気・成長に繋がるか?生徒に愛情をもった指導ができているか?そこにフォーカスしています。

 

また、自分が親になって思うのは、お稽古はスキル習得だけでなく楽しく通えるかも大事だということ。嫌がっている子どもを教室に連れてくるのは親御さんも大きなストレスです。コミュニケーションこそが信頼関係に繋がると思っているので、お迎えに来る親御さんにはお子さんの様子を出来るだけ伝えています。

 

フランチャイズなので指導マニュアルがありますが、生徒・親御さんとのコミュニケーション、教室の雰囲気作りなど、私なりのアレンジを加えているのはひとつの理由かもしれませんね。

 

【後編】大企業総合職から、そろばん教室開校へ!小さいアクションの積み重ねで人生は変わる!中澤嘉都美さんの起業ストーリー

生徒の親御さんとのコミュニケーションは大切なポイント

 

--ところで、中澤さんのお仕事は毎週どのようなスケジュールですか?

 

(中澤さん)子どもの習い事なので平日午後の時間がメインのお仕事の時間です。

 

平日は子どもたちを保育園や小学校に送った後の午前中の時間がとても贅沢で満足度が高いです。仕事の事務処理や家庭の用事以外に、自己研鑽をしたり、新しいことを考えたりしています。

土日もお休みなので、総合職時代より働く時間が短くなり、働き方の自由度が高くなり今の生活に満足しています。

 

 

--そろそろ終盤になってきました。起業を迷っている人へアドバイスを頂けますか?

 

(中澤さん)まず目の前の小さなアクションとして、行動すること、一歩を踏み出すことが大事だと思います。

 

自分の思い込みで、「そろばんは斜陽産業だから」、「習い事の教室は他にもいっぱいあるから」と何かを諦めたり辞めたりしているのなら、それはもったいないことです。

 

私の場合はネットで調べたり、パンフレットを取り寄せたり、そういった小さいアクションの積み重ねで人生が変わりました。行動することで物事がちょっと変わって見えたりします。また、行動した結果、起業はせずに会社で働くという結論になるかもしれません。それはそれで腑に落ちると思います。

 

 

--最後に、中澤さんの今後の展望をお聞かせください。

 

(中澤さん)将来的には2教室目の開校なども検討しており、もっと多くの子供に、そろばんの魅力を伝えていきたいと思っています。最近はチームで働く楽しさも実感してきて、「中澤先生だから安心」ではなく「中澤珠算教室だから安心」に変えていきたいです。

 

それから、今はインドやシンガポールといった海外でもそろばんが流行っているんですよ。時差を活用して、スケジュールが空いている午前中の時間に海外の人向けのオンライン授業にチャレンジしてみるのも面白いかもしれませんね。これはコロナでのオンラインレッスンの経験がヒントになっています。日本の文化を海外へも発信していきたいです!

 

 

中澤さん、ありがとうございました!

 

 

最後に、今回はインタビューに書ききれなかった起業についてのお話を中澤さんから直接お聞きできるセミナーを開催します。

 

今回のセミナーのために作ってくださった資料をもとに、ワークシートで頭の整理をし、今回のインタビューのタイトルにある、今すぐできる「小さいアクション」に繋げていき、未来を切り開いていきましょう!

 

セミナー詳細はこちらをご覧ください。

 

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この記事を書いたのは

松田 梓まつだ あずさ

ファイナンシャルプランナー。

Riche編集長。

 

大学卒業後、大手通信会社へ総合職として入社し、広報・PRに従事。その後、大手生命保険会社を経て、2019年にファイナンシャルプランナー(以下、FP)として独立。これまで200人以上のお客様の家計相談や資産運用のアドバイスを行う。金融機関での業務経験と広報・PRの経験を活かし、お金に関する記事執筆も多数行っている。

 

2012年から趣味の株式投資を開始。「FPとして難しい資産運用を分かりやすく、楽しく情報発信したい」と2016年に始めた資産運用をテーマにしたブログが人気となり、お金の情報発信により女性のお金の不安を払拭するため、株式投資の売却益を資本金に会社を設立。女性のお金とキャリアをテーマにしたWEBメディア「Riche」を運営。

 

プライベートでは子育てを日々楽しんでいます。

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