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資産運用
2023.12.07

新NISAで大注目のREITとは?高利回りでおススメ出来る理由をFPが徹底解説!

不動産投資は資産を増やすための効果的な手段ですが、実際に不動産を購入し運用することは、多くの資金と専門的な知識などが必要なことから、取り組みが難しいイメージがありますよね。そこで、不動産投資信託(REIT=リート)が注目されています。リートは不動産市場への参加を容易にし、高い利回りとリスクの分散が可能です。本記事では、リートの基本からその利点、リスク、投資戦略までをわかりやすく説明し、新NISAでリートを検討する魅力を解説します。最後まで読んで、来年度からの新NISAにリートを取り入れるきっかけにして下さいね。

1. リートの特徴

リートの魅力の中でも最も際立つのが、高い利回りです。リートは法人税が免除され、収益の大部分を株主に還元する仕組みとなっています。このため、他の一般的な株式と比較して、相対的に高い配当利回りを提供することが出来るのです。投資家にとって安定的な収益をもたらす高配当銘柄は、とても魅力的な投資対象です。以下の図は、J-REIT(Japanリート)のしくみを図解したものです。

新NISAで大注目のREITとは?高利回りでおススメ出来る理由をFPが徹底解説!

(出典:投資信託協会HPより)

 



 

1-1 法人税がかからない仕組みとは

リートの高い利回りの秘密の一つは、法人税の免除にあります。リートは、投資法人が配当可能な利益の90%以上を分配する場合、法人税が実質無税になるとされています。このため、投資家は同等の事業を営む株式会社へ投資する場合と比べ、リート投資からより多くの分配金を受け取ることができるのです。

新NISAで大注目のREITとは?高利回りでおススメ出来る理由をFPが徹底解説!

(文献:投資信託協会HPより)

 



 

1-2 安定的な収益

高い利回りや税金がほとんどかからない恩恵を受けることにより、投資家は安定的な収益を受け取ることが出来ます。不動産市場の変動に左右されず、安定的なキャッシュフローを確保できるため、収益源としての価値が高まっています。

1-3 高い流動性

リートは「流動性が高い」ことも特徴の一つです。流動性とは、単純に言えば「取引が盛んであること」を指します。リートは株式同様、取引所での売買が可能です。この特徴は資産の流動性を高め投資戦略の柔軟性を実現できるという点で、投資対象としてとても重要なポイントです。

 

株式市場で取引できるということは、資産を売買することが比較的容易であるということでもあります。不動産のように物理的な建物を持つ必要がなく、自分の都合に合わせて売買できるのです。この柔軟性は、リートの大きなメリットと言えるでしょう。

 



 

1-4 ポートフォリオの調整

リートであれば、資産管理も容易に出来ます。たとえば、不動産市場が順調なときには、リートを購入し不動産に投資。逆に不安定なときには、リートを売却し、安全な資産に切り替えることも可能。これは流動性の高いリートのメリットです。リートをポートフォリオに組み込むことで、資産運用がより柔軟になり、将来の資金計画にプラスに働くことでしょう。

1-5 少額での取引が可能

通常、不動産投資は多額の資金が必要です。1つの不動産を所有するためには、最低でも300万円以上の自己資金が必要と言われています。しかし、リートを利用すると、少額資金から不動産投資を始めることができます。リートは低コストで手間がかからず、数万円から投資をスタートできるため、資金に不安を感じる方にとっても魅力的です。

 

また、1つのリートに投資するだけで、複数の異なる不動産に分散投資が可能です。たとえば、事務所、住居、ホテル、その他の施設などさまざまな不動産に投資している銘柄があります。購入する際には、投資対象を必ず確認するようにしましょう。 リート投資は少額から始められるため、自己資金で複数の商品に投資しやすいです。値動きの異なる複数の商品に投資すれば、リスク軽減にもつながりますね。

 



 

2. リスクの低減と分散投資

不動産市場は災害や経済情勢など不動産特有のリスクを伴う要因が多く、価格変動が激しい面があります。しかし、リートは多くの不動産に分散投資することにより、リスクを効果的に減少させることが可能です。異なる地域や不動産セクターへの投資により、特定の不動産に依存するリスクを軽減し、ポートフォリオ全体の安定性を高めることが可能です。

 

たとえば、あなたが不動産に投資を考えているとしましょう。しかし、一つの大きなアパートビルに全額を投資すると、そのビルが問題を抱えた場合、あなたのお金は大きなリスクにさらされます。でも、リートを使えば、複数のアパートビルやオフィスビルにお金を分けて投資できるので、一つのビルに依存しなくて済むのです。

 

また、不動産市場は場所によって抱えるリスクが変わります。土地の価格変動1つを取ってみても、都市部の不動産市場と地方の市場では動きが異なります。リートは、異なる場所や種類の不動産に投資をすることで、リスク分散を図れます。つまり、不動産のリスクを効果的に管理することができ、ポートフォリオを安定させるのに役立つのです。

3. 新NISAでリートに投資してみよう

今回はリートについて解説しました。今まで不動産投資に踏み切れなかった方や、少額から投資を始めようとしている方にとってはとても魅力的な商品ということが理解いただけたのではないでしょうか。リートはNISAの枠で購入することが出来ます。新NISA枠で購入した銘柄は配当金も非課税になるので、高利回りであるリートとの組み合わせは相性バッチリ。中には優待のある銘柄もあるので是非チェックしてみて下さいね。とはいえ、投資は自己責任です。リートは特有の価格変動リスクもあることを理解した上で、ご自身のポートフォリオに組入れることを検討してみて下さいね。

 

(※新NISAでは成長投資枠になります)

 



 

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この記事を書いたのは

竹下 仁美たけした ひとみ

銀行にて1000名以上の富裕層の資産管理・運用・相続対策業務に従事。現在は夫の会社の資金管理・経理全般に加え、住宅・不動産業務にも携わる。親しみやすさ、ひとり一人に合わせた専門的な助言を心掛けています。

千葉県出身。立命館大学卒業。子供3人(+愛犬も1匹)
得意分野「住宅ローン」「家計管理」「保険」「子育て」
保有資格「ファイナンシャルプランナー」「宅地建物取引士」「日商簿記」「整理収納アドバイザー」

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