72の法則は、複利で運用する場合にお金が2倍になる期間を簡単に計算できます。

たとえば、100万円を3％で運用した場合。

2倍の200万円になるまでには「72÷3＝24年」かかることになります。

いくつか例を挙げながら、お金が2倍になるのにどのくらいの期間が必要か見ていきましょう。

マイナス金利の影響で、銀行の普通預金の現在の金利は0.001%です。

0.001%で運用した場合、お金が2倍になるのに何年かかるかというと

普通預金にお金を入れっぱなしでは、お金は2倍にならないと思ってよさそうです。

ネットバンクの定期預金では0.1%や0.2%といった、普通預金よりも高い金利で運用することができます。

0.1%で運用した場合、お金が2倍になる期間は

銀行の普通預金に比べ、お金が2倍になる期間がグッと短くなりましたが、それでもネットバンクの定期預金を活用してお金を2倍にすることは難しいようです。

日経電子版「国内の株式指標・東証」によると、日経平均株価の配当利回りの平均は2.19%でした。（2023年3月3日現在）

2％で運用した場合、お金が2倍になる期間は

36年であれば年齢によっては老後資金を2倍にすることは可能かもしれません。

日本やアメリカの高配当株は配当利回りが5％以上の企業もあります。そういった企業の株を買ったら何年後にお金が2倍になるかを計算してみると面白いですよ。

●年後までにお金を増やしたいという目途がある場合、逆算することでお金を2倍にするのに必要な金利を求めることもできます。

18年間、安定的に4％で運用ができればお金を2倍にすることが可能です。

金利が少し上がるだけでも、お金が2倍になるまでの時間が大きく短縮できることが分かります。

攻めと守り、貯蓄と投資、リスクとリターンなどを考えながら、分散をさせてお金を運用することが大切になります。

これまで紹介してきた「72の法則」は、複利で運用する場合にお金が2倍になる期間を簡単に計算できる法則でした。最後に「100の法則」と「115の法則」についても紹介したいと思います。

将来のお金に関して漠然とした不安がある場合、このように具体的な計算をしてみることで未来をイメージすることができます。