ふるさと納税の歴史をひも解くいていくと、ふるさと納税が始まったのは今から15年前の平成20年のようです。

開始当初は知名度が低く、今ほどは活用されていませんでしたが、年々、知名度が上がり、ふるさと納税をしている人が増えています。

それでは、実際にふるさと納税をしている人はどれくらいなのでしょうか？

ふるさと納税をしている人の多くは税金の控除を申請していると考えられます。そこで、「ふるさと納税にかかわる税金の控除が適用された人の数」を調べることで、ふるさと納税をしている人の数が推測できます。

総務省によると、令和4年度のふるさと納税の控除適用者数（ふるさと納税をしていると思われる人）は約741万人、税控除額は約5,672億円となりました。

出典：総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果」（令和４年度実施）

令和3年度から令和4年度にかけて、控除適用者数と税控除額はともに約1.3倍に増え、大きく伸びいます。これは、昨今の物価高の影響ではないかと思われます。

ふるさと納税の返礼品で食品を選ぶことで家計の食費負担が下がるため、我が家でも毎年欠かさず、ふるさと納税をしています。

ふるさと納税の返礼品で地域の美味しい食品をいただき、美味しく楽しく食費の節約ができることが魅力的です。

ふるさと納税をしている人の数は分かりました。

それでは、ふるさと納税をしている人の割合は、どれくらいなのでしょうか？

総務省の「令和３年度　市町村税課税状況等の調査」によると一定以上の所得があり住民税を支払う納税義務者は全国に約6,425万人いるため、ふるさと納税をしている人の割合は約12％であることが分かります。

他に注目すべき点は、平成28年度から一気にふるさと納税をしている人の数がふえていることです。これは、平成27年度の税制改革で新たな制度が始まったためと考えられます。

ふるさと納税がより身近になった、これらの制度をご紹介します。

「確定申告が必要＝難しい」という印象をお持ちの方は多いと思いますが、制度が簡素化・拡充されたことで、ふるさと納税はより身近で魅力的なものになってきています。

ふるさと納税が気になっているものの、まだ始められていないという方も多いのではないでしょうか。物価高の今、今年こそ、ふるさと納税を始められてみてはいかがですか？

最後に、総務省の同調査で紹介されている、ふるさと納税受入額の多い人気の市町村をご紹介して終わりにしたいと思います。

1位　北海道紋別市

オホーツク海沿岸のほぼ中央に位置する紋別市といえば「流氷」。流氷がはぐくむ豊かな海で獲れる「大粒のホタテ」や「いくらのしょうゆ漬け」が人気の返礼品です。

 

 

 2位　宮崎県都城市

宮崎県の南に位置し、豊かな森と清らかな水に育まれたお肉とお酒が自慢。大容量の「お米豚の豚肉3.7kg」や、「若鶏の鶏肉3.3kg」などの返礼品はファミリーに特に人気。

 

 

3位　北海道 根室市

北海道の東端に位置し、三方を海に囲まれていることから水産資源の宝庫である根室市。お刺身としても食べられる「生ずわい蟹」や、たっぷりと入った「ウニ」が人気です。

 

 

4位　北海道 白糠町（しらぬかちょう）

「給食に毛ガニが出る？！」という白糠町。「いくらの町」と呼ばれており、人気の「いくらのしょうゆ漬け」や「エンペラーサーモン」が人気です。筆者もこの返礼品を頂いたことがありますが絶品でした！

 

 

5位　大阪府 泉佐野市

ふるさと納税に力を入れていることで有名な泉佐野市。福袋など面白い返礼品が多く、使いやすい「牛肉の切り落とし」や、泉佐野市限定のクラフトビール「よなよなエール」が人気です。