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資産運用
2023.04.28

投資デビューを考えているあなたへ。株主優待からはじめてみませんか? ~優待投資のススメ~

日本人は貯蓄が大好き。

投資に対しては「怖い」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか?

日銀の調査によると、日本の家計の金融資産構成は、現金預金が約50%、保険年金が約29%、投資信託5%、株式等10%とリスクの少ない金融資産がほとんどを占めています。預金も悪くはありませんが、長引くゼロ金利政策で銀行に預けても利息はほとんどつきません。インフレが続けば実質資産が目減りしているとも言えるでしょう。

お金を増やすためには、お金に働いてもらうしかありません。日本株には株主優待というおまけがもらえる独特の文化があります。優待品をもらうために株投資を始める人もたくさんいます。実は私もその一人。

優待投資を紹介しているテレビ番組を見たことがきっかけでした。

優待目当てで始めた投資も早10年近くがたちます。今は優待をもらうだけではなく自分なりにいろいろ考えて投資をしていますが、あの時優待投資を知ることがなければ、株式投資デビューはもっと遅かったかもしれません。

株式投資をしてみたいけど何から始めたらいいのかわからないという方は、株主優待をきっかけに初めてみるという手があります。

今回は株主優待投資についてご紹介します。

1. 株主優待ってなに?

株主優待制度とは、上場している企業が自社の株式を買ってくれた株主に、自社製品やサービス、割引券などの贈答品を送る制度です。

 

現在、株主優待制度を取り入れている企業は1471社(2022年7月現在)あります。

 

優待は株を買っただけではもらえません。配当金と同じく、各企業が設定している権利確定日に指定の株数を持っていることが条件です。

2. 優待株はどうやって探す?

優待がもらえる株を探すにはどうしたらいいでしょう。

 

主な見つけ方は2つあります。

 

1.投資専門のマネー雑誌で探す。

初心者向けの簡単な方法は投資専門紙、マネー雑誌で探すという方法です。

 

ダイヤモンドZAi(ダイヤモンド社)、日経マネー(日経BP)では定期的に株主優待特集が組まれていて、別冊で優待一覧がついています。桐谷さんや投資ブロガーさんの優待品についてのコメントも参考になります。

 

ただし、雑誌は編集から手元に届くまでのタイムラグがあるので、株価情報などが変わっていることがあります。雑誌で候補を選んだら、必ず企業や証券会社のHPで最新情報をチェックするようにしましょう。

 

 

2.証券会社のHPから探す。

ネット証券大手・SBI証券のHPには「国内株式」のカテゴリの中に「株主優待」の項目があり、株主優待を検索することができます。

 

楽天証券、マネックス証券にも同じように検索できるページがあります。

 

権利確定月や投資金額から検索できるので、投資金額が決まっている場合はこちらから検索すると便利です。

 



 

3. 投資する銘柄が決まったら

投資する優待銘柄が決まったら、すぐに買わずにまずはウォッチリストに入れておきましょう。株式投資は株価が下がったときに買って、高くなったら売るのが鉄則です。

 

それに、業績が悪いのに過度な優待を出している企業である可能性も可能性がありますし、業績や株価が下がって優待廃止という事態も考えられます。

 

業績をチェックして、株価の大幅下落や優待廃止などはなさそうだと判断したら、直近1~3年程度のチャート(株価推移のグラフ)を見て、その企業の株価の上がり下がりの傾向をつかみ、自分が思う適正価格になったところで買いましょう。

4. 注意すべきポイントは?

1.権利確定日に必要な株をもっていること

権利確定日とは、株主としての権利が確定する日のことです。

権利確定日に株主名簿に名前が記載されていないと、長く株を持っていても優待はもらえません。株は受け渡しに2営業日かかるので、権利確定日の2営業日に必要な株数を持っておくようにしましょう。

 

 

2.優待廃止リスクがある

もらって楽しい優待投資ですが、企業の業績が芳しくないと優待が廃止になることがあります。優待廃止は株価を下げることもあるので2重のダメージを受けることもあります。

 

最近は業績が悪くなくても優待を廃止する企業が出てきました。優待は持ち株数に応じてもらえるものではないので、投資家にとって平等ではないという意見があるためです。

 

例えば、100株以上保有でクオカード500円分の優待がもらえるとしたら、100株持っている人も1000株持っている人も同じクオカード500円の優待ですが、配当金であれば、株数×配当金なので、持ち株数が多ければ多いほどもらえる配当金は増えていきます。

 

つまり優待は株を多く持っている人にとっては不公平になるということです。平等の観点から、優待の分を配当にシフトしましょうということで優待廃止になるケースが増えています。

 

優待が廃止になったとしても配当金がもらえる株を選ぶなど優待廃止になった時のことも考えながら投資先企業を選択するといいでしょう。

 

 

3.優待券は期限管理が必要

優待には、自社のお店で使える割引券や金券などがあります。

ほとんどは無期限ではなく、半年もしくは1年の有効期限があります。そのまま忘れてしまって、有効期限が過ぎてしまえば優待券もただの紙。せっかくもらった優待券の期限が過ぎているのを見つけたときの衝撃は意外と大きいです。

 

専用ケースを作って期日順に入れておくなど、自分に合った方法で管理するようにしましょう。どうしても期限管理が苦手、面倒という人はクオカードや図書カード、優待券ではなく物でもらえる優待などを選ぶのをお勧めします。

 



 

5. まとめ

優待投資に興味が出てきた方も、いろいろ面倒だなと感じた方もいると思います。投資に興味はあるけれど、今一歩踏み出せないという方にとって株主優待がきっかけになって投資デビューができれば、お金を育てる第一歩にもなります。

 

注意すべきは漠然と「優待品が欲しい!」という気持ちだけで投資をするのは危険。

 

投資は自己責任ですから、その企業の理念に共感したり、製品が好きだったり、業績に期待できるなど何か裏付けをもつことは大切です。株主優待をきっかけにそんな企業を探しだすことができたところからあなたの投資は始まっています。

 

来年からは新NISAもはじまり、本格的な投資時代の始まりです。

 

2023年、あなたも株主優待から投資を始めてみませんか?

 



 

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この記事を書いたのは

ふなにっし~ ふなにっし~ 

銀行勤務を経て、クレジットカード会社在籍時にファイナンシャルプランナー資格を取得。
退職後は投資で増やしたお金を学費にして長年学んだ韓国語を現地で学ぶため1年間韓国に留学。
常に働きながら学ぶ生活を続けてきた経験から「未来のためにお金を育てる」をモットーに、日常生活とお金のこと、韓国生活についてブログで情報発信をしている。
得意分野は社会保険、働きながら学ぶこと、これからお金を貯めたい人への情報発信。

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